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漫画『アイリウム』ネタバレレビュー!明日の嫌な出来事を忘れたい。そんな薬があったらどうする?

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最近になってミスドに朝メニューができたことを知りました。

パイからパンっぽいのまでさまざまなのですが、ドーナッツをベーグルみたいに真っ二つにしてハムなどを挟んだものもあるみたいです…。た、食べたい…!

けど朝にはいつも余裕が無いので無理ですね。(早起きできない…)

 

今日は漫画「アイリウム」のレビュー・感想です!

 

「アイリウム」とは

講談社「モーニング」にて掲載された作品。

作者は小出もと貴さん。1巻で完結です。

さらに、5月12日に放送予定の「世にも奇妙な物語」にてドラマ化されます。

飲めばこれから起こる嫌なことを忘れられるという不思議な薬をめぐるいろんな人物たちの物語です。7作品が収録されています。

 

これ以降はネタバレが含まれます!

ここまでで気になった人は立ち読みからどうぞ。

アイリウム 1
1錠飲めば1日分の記憶を飛ばすことができる薬、アイリウム。薬が効きはじめると、他人から見れば意識もあり普段通りの生活をしているように見えて、その間の記憶がまったくなくなってしまう...

 

「アイリウム」あらすじ

嫌なことを忘れたい。誰しもが一度は持つであろうその考えが、実現する薬があったら…。

1錠飲むと、次の日の記憶を無くすことができる薬「アイリウム」。

鳴かず飛ばずの映画監督、日々戦場へ赴く兵士、ママ友との報告会、離婚後に仕事をやめて小さなライブハウスで歌う中年…さまざまな人生を歩む人たちと、さまざまな「アイリウム」の使い方の物語です。

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薬「アイリウム」のさまざまな使い方

この漫画は、薬「アイリウム」をめぐるいろんな人の物語がオムニバス形式で掲載されています。なお、第1話ではアイリウムは危ない薬として描写されていますが、他の話では一般に広まっていたりと小さな違いはありました。

題材である薬「アイリウム」。この薬を飲めば、飲んだ瞬間から一定期間の記憶が無くなります。

記憶が無くなる…というのはよくある設定ですが、飲んだ後、これからの記憶を無くす…というのは珍しい設定ではないでしょうか。ちょっと特殊な設定だと思いながらも、もしその薬が自分の前にあったらどうするのかと考え始めれば止まりません。

そして、作品内ではアイリウムのいろんな使い方をします。

なんの成果も出せていない映画監督が、明日ある同窓会が嫌だから。

「戦場で恐れを知った兵士は戦えない」という考えから、戦場で戦う兵士に支給される。

ママ友たちのストレス発散の場として、溜め込んでいるものを吐き出す「告白会」をするため。

医療の場で、成功率が極めて低い手術に挑む医者達がトラウマを残さないため。

兵士に支給、医者に支給…など、目的があってルールになっている使用方法や、個人的なことに使ったりとさまざまな物語があります。

さらに一つ、アイリウムを服用しすぎると数年分の時間が消えてしまうということ。薬を飲んで、次の瞬間自分は10年後にいる…怖すぎます。

1冊に何作もの話が収録されていますが、アイリウムを手に入れた人間たちの、それぞれ違う考え方、使用法が描かれていて読み応えは十分です。

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一番好きな話

記事を書くにあたって、この漫画「アイリウム」を読んだ人の感想を見て回ったのですが、みんな「この話が好き」といったような感想を述べていました。短編集なのでよくあることですね。中でも「女医の話」「ロッカーの話」が人気のようでした。

かくいう私も、一番好きな話は「ロッカーの話」です。

簡単にあらすじを言うと、離婚後にバンド活動を始めた中年男性が主人公で、ライブに来てくれた娘が「結婚をするから会うのは最後にする」と告げてきます。そして、最後だからと両親の離婚の真実を聞きたいと請われ、主人公が語りだす…という話です。

アイリウムは、最後の会話を後腐れなく済ませるため、離婚について話す前に父娘お互いが飲みます。そして父の口から母親との出会いが語られますが、なんとその過去の話にもアイリウムが関係していて…。

漫画「アイリウム」は、作品のほとんどが後味悪く終わります。そしてこの「ロッカーの話」も決して後味が良い物語ではありません。ですが、登場人物を好きになれて、心に強く残る物語なのです。

もちろん「ロッカーの話」以外もとても面白く、読んだ後しばらく考えてしまう物語ばかりなので、読んでみた際にはぜひ「一番好きな話」を考えてみて欲しいです。

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世にも奇妙な物語」にて「明日へのワープ」というタイトルでドラマ化が決定しましたが、ドラマになるのは第1話の「映画監督の話」のようです。「アイリウム」を読むにあたって導入かつ大事な話なので納得です。主人公役は三浦春馬さんとのこと。

ですが、薬を主人公に渡すのが悪友ではなく精神科医だったりと、漫画とは違う部分もあるみたいです。ドラマ版アイリウムも楽しみですね。

 

明日どうしても嫌なことがある。そんなときに「明日の自分を忘れられる」薬があったら…あなたならどうしますか?

この漫画を読んで、ぜひ考えてみてください!

アイリウム 1
1錠飲めば1日分の記憶を飛ばすことができる薬、アイリウム。薬が効きはじめると、他人から見れば意識もあり普段通りの生活をしているように見えて、その間の記憶がまったくなくなってしまう...

 

装甲娘