【アニメ化決定】話題のディストピア漫画『少女終末旅行』のあらすじ紹介

f:id:book-hack:20170727120109p:plain

アニメ化のニュースで初めて知った作品「少女終末旅行」。

アニメのティザービジュアルが独特(屋根の骨組み?が画面いっぱい)で少し気になっていたのでこれを機に手を出してみました。

 

タイトルから内容が全く想像できなかったんですけど、タイトル通り少女が終末で旅行をしているお話でした。

 

では本題へ

 

少女終末旅行」とは

web漫画サイト「くらげバンチ」にて連載中の作品です。単行本は現在4巻まで発売中。

最近アニメ化が発表されましたが、放送日などの詳細はまだ発表されていません。

 

少女終末旅行」あらすじ

むき出しの鉄骨、崩れ落ちたコンクリートのかけら、音もなく降り積もる雪…そんな荒廃した世界で、チトとユーリ、二人の少女は半装軌車(後輪がキャタピラになっているもの)を走らせていました。食料を求め転々と移動を続ける二人の、マイペースな日常物語です。

f:id:book-hack:20170727120156p:plain

 

ちなみにこの作品のジャンルが「ディストピアファンタジー」と言われているのですが、「ディストピア」って何?と思い調べてみたところ、「ユートピア」の真逆の意味という説明がありました。なるほど。

 

これ以降はネタバレが含まれます!注意です!

ここまでで気になった方はぜひ読んでみてほしいです。面白い漫画です!

立ち読みからでもどうぞ!
book.dmm.com

 

絶望だけどほのぼの

チトとユーリの二人以外、登場人物が出てくることはほとんど無いです。荒廃した世界を、基本的にはふたりぼっちで生きています。文明が進み切ってから滅んだようなこの世界には、植物や動物もほとんど出てきません。二人はなんとか探し出した固形食料を食べて生活しています。

この文面だけだと壮絶な生活のように感じられますが、実際の二人はというと、毎日をのんびりとマイペースに生きています。ここが、この漫画の面白い部分です。

お風呂に入ったり、小さなガレキでゲームをしたり、車を走らせながらだらだらとおしゃべりをしたり。二人は自分たちの環境を嘆くばかりではなく、日々をゆっくり楽しく生きています。

漫画の文字量も少なく重要な情報があるわけでもないので、すらすら読み進めることができるのも良かったです。

f:id:book-hack:20170727120403p:plain

 

読む人による楽しみ方の違い

前の項目で、この作品はすらすら読み進められると言いました。頭を使わず読める漫画だと思います。ですが、読んだ人が全員そう感じるかと言えば、違います。

レビューサイトを見ていると、この漫画を読んで深く考察する人がいたのです。

なぜこの世界は荒廃したのか、なぜ二人しか人間はいないのか、二人の関係は何なのか…など。また他にも、二人以外のキャラクターとして荒廃した世界で地図を作っている「カナザワ」という男性が出てくる(少し二人と行動するものの、別れた)のですが、彼のことを私は「へー、この世界の地図とかすごいなあ」程度にしか思わなかったのですが、レビューには「こんな世界だと何かにすがらないと生きていけないのかな」と感じている人がいて驚くとともに、だからなのか…と少し考えてしまいました。

彼は地図を落として失くしたときに、「死ぬ」とまで言っていました。なんだかんだ二人との会話からまた地図を描き始めるという結論に落ち着きましたが、軽い冗談だと感じていた私と、この世界観から人物の心情を考えた他の読者さんとの違いに驚きました。

他にも、私でも少し目を止めて考えこんでしまったセリフもあったので、この漫画は深く考察ができるし、さっくりと読み切ってしまうこともできる不思議な魅力があると感じました。

読み手によって感じ方が違うのは面白いです。他の人の意見をもっと見てみたい…。

 

当たり前を見つける感動

荒廃した世界で食料を求め転々と移動する日常の物語。それって面白いの?と思う人もいると思います。この漫画は、普通の日常漫画とは少し違っているのです。

二人の少女は、私たちにとっての「当たり前」を知りません。食料は保存食だし、動物は知らない、文字も片方の少女は読めるけれどもう片方の少女は読めない。自分たち以外の人と出会うこともほとんどない二人にとって、小さなことが面白いものなのです。

たとえば、小さな川に流れてきた死んだ魚。少女たちは「食べられるかな?」と焼いて食べてみます。「おいしい」と食べる二人の姿は、なんだかほっこりするのです。普通の人間が魚を焼いて食べておいしいといったところで、こんな気持ちにはなりません。「少女終末旅行」の世界観があるからこそ、些細な事を喜ぶ少女たちだからこそ面白いのです。

特に感動したのは、雨漏りの雫を空き缶などにあてて音を楽しんだシーンです。面白い!と二人はいろんなものに雫をあてて、音を楽しみます。やがて片方の少女が「これは音楽っていうものなのでは?」と気づきます。私はそこに感動を覚えました。

ぶっちゃけそのシーンまでは「ふむふむ」といった感じで漫画を読んでいて、特段面白いとは感じていませんでした。世界観と雰囲気が好きな人は好きな漫画かな、と思っていました。ですが、このシーンを見て、この漫画面白いな…と作品の魅力に気づけました。

当たり前のことに気づけて、楽しめる。小さなことの喜びが大きくて、優しい内容でした。

f:id:book-hack:20170727120243p:plain

 

今回読んだ漫画「少女終末旅行」ですが、私にとっては疲れた時にぼーっと読みたい漫画でした。何も考えなくてよくて、ちょっと感動してクスッと笑える。そんな優しい漫画でした。

 

webサイトで無料で読める作品ですが、過去の話(単行本化した話)は読めないみたいなので、ぜひ購入して読んでみてほしいです。話の内容ばかり言いましたが、画面いっぱいに描かれる廃墟の絵にはとても見応えがあります。book.dmm.com

ちなみに私が感動した雨の話は2巻に入っていますので、ぜひ読んでみてほしいです…!

book.dmm.com