【秋アニメ】ファンタジー漫画『クジラの子らは砂上に歌う』のあらすじ紹介

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前に作った秋アニメの記事で取り上げた作品「クジラの子らは砂上に歌う」なんですが、表紙の独特な雰囲気や話の設定が気になり、ちょっと手にとって見ました。

 

最近だと珍しい壮大なファンタジー作品でした。

 

では本題へ

 

クジラの子らは砂上に歌う」とは

秋田書店の月刊誌「ミステリーボニータ」にて連載中の作品で、現在単行本が9巻まで出ています。

また、「このマンガがすごい!2015」オンナ編にて10位に選ばれております。

 

この先は「クジラの子らは砂上に歌う」のネタバレ注意です!

ファンタジーが好きなら絶対楽しめると思うので、立ち読みからでもいかがでしょうか。

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クジラの子らは砂上に歌う」あらすじ

砂がすべてを覆いつくしている世界を舞台に、砂の海を漂う船「泥クジラ」にて過ごす人物たちの物語です。

主人公のチャクロは、船の中でも「記憶係」をまかされており、日々の記録を書き残していました。船の中しか知らないチャクロたちは、外の世界にあこがれながらも穏やかな日々を過ごしていましたが、そんな中、外の世界の人間である一人の少女と出会い、チャクロや「泥クジラ」の平穏な日々が変化していきます。

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壮大な世界観のファンタジー

ファンタジーといえば「ハリーポッター」などの魔法の世界だとか、ゲームでよくある騎士や魔法使いが出てくる異世界系の話なんかがよくありますが、この作品はそういったものではなく、世界観が1から作りこまれています。

それってかなり難しいことなんですよね。まず設定をたくさん考えなければいけないし、そして何よりその設定を読者にわかりやすく伝えなければいけません。普通のよくあるファンタジーでも世界観を伝えるのは難しいので、世界観をまるまる練っているこの作品はもっと難しいはずです。

ですが、私はこの作品は読んでいてわからないと思うことはありませんでした。それはまたこの作品の設定が、読者にわかりやすいようにうまくできているからだと思います。

大きなキーワードの「砂に覆われた世界」「生活をしている船、泥クジラ」が理解できれば、ほかの設定はその世界を彩る文化などで、些細なものなのです。(大事なものではありますが)

そしてなぜそれだけでいいのかというと、主人公たち住民もそれ以上理解をしていないからです。キャラクターと一緒に読者もこの世界の真実を知っていくことになるので、世界観に入りやすくできています。

ここまでわかりやすく表現できるのはすごいことですし、なにより壮大な世界観を、読者がすんなり楽しむことができてしまう作者さんの作品作りはすばらしいです…!

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少女漫画らしい感情の変化

ちなみにこの作品、いちおう「少女漫画」のカテゴリに分類されております。

連載している月刊誌「ミステリーボニータ」は少女漫画誌ではありますが年齢層は高く、長年漫画を描いている作家陣が多いです。なのでさまざまな作品がありますが、そんな中でもこの作者さんは少年誌「チャンピオン」にもともといた人であり、この作品「クジラの子らは砂上に歌う」も恋愛要素が皆無といってもいい内容となっております。

少女漫画というカテゴリではありますが、少年誌に載っていても違和感はない作品です。でも、少女雑誌に載っていても違和感があるわけではないです。

この作品は感情が大事なテーマになっており、感情を吸う生き物がいたりと世界観にもしっかり反映されています。作中の感情の変化は少女漫画らしいものであり、女性が読みやすい作品だなと感じました。

バトルも男性向けのようなガッツリしたものではないので、そこも女性が読みやすい一因かもしれません。

 

細かくい美しい絵

この作品は「砂の世界」に生きる人物の物語です。ほとんどが砂でできているのですが、その描写はすばらしいです。砂の建物は細かくも砂らしいタッチで描かれており、浜辺で作る砂像を思い起こします。

また、主人公たち一部のキャラクターが使える特殊な能力「サイミア」という魔法のようなものの表現も細かく描かれています。よくある魔法とは違い、独特な紋章のようなものを浮かび上がらせるのですが、キャラクターごとに違うそれは、その世界観に合っており素敵です。

また、キャラクターたちもかわいく描かれており絵柄に安定感もあります。

絵も、この作品の独特な世界観を際立たせる要因になっています。ふんわりとした軽い絵柄ではありますが、しっかり描かれているので見ていて楽しいです。

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今回読んだ作品「クジラの子らは砂上に歌う」は、今年の秋にアニメ化が決定しております。アニメも楽しみですね!

 

ここまでしっかり作られたファンタジーは久しぶりでした。これから先の展開に期待です。

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